DTPのエキスパートの意義

 

DTPエキスパートの役割とはどんなものでしょうか。DTP環境の出現によって、従来の伝統的な製版・印刷業以外の多くの方々が、これまでの領域を超えて印刷物製作に直接かかわるようになってきた中、それぞれが持っている文化的風土には大きな違いがあるため、これら文化的なギャップをお互いに埋める努力をし、よい印刷物の実現に向けて制作環境やコミュニケーション造りを行うテクニカルスーパーバイザー、これが現時点でのDTPエキスパートの大切な役割と考えます。

 

合格者にはDTPエキスパート認証証が発行され、DTPエキスパートであることを証明するIDカードとなります。また、2回以上更新試験をクリアされた方にはゴールドカードが発行され、更新回数を星印で表記することによって、その質的保証が成されます。

 

その他、コンファレンス・セミナーの割引入場など、複数回更新者に向けて企画される特典を受ける事が出来ます。6回以上の更新者にはブルーカードが発行されます。さらに登録手続きがあり、この制度は、DTPエキスパートとしての知識を有することを証明すると同時に、各自が所属する分野でのリーダ役として活動していただける方を登録することを目指しています。

 

時代に左右されず、時代に切り込む戦略を建てるため、印刷物を何のために作ろうとしていたのかという本来の意味を探り、よい印刷物とはどういうものかを理解し、それを最も効率よく作り出す制作環境を計画できる能力が必要とされるでしょう。